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東京都八丈町|間違えることが楽しい場へ。オンラインによる運動プログラム実施。

取材:2024年7月25日 東京都八丈町

はじめに

東京の南方海上286kmに位置する八丈島は、令和5年度よりエーザイ(株)が開催しているオンライン運動プログラム「脳活Eサロン」へ参加しています。本プログラムの参加経緯など担当の八丈町役場福祉課高齢福祉係菊池さん、星さんへお話しを聞きました。

地域概況(令和5年)
人  口|6,857人
高齢化率|40.7%

八丈役場

今年度貴町で「脳活Eサロン」に参加された経緯を教えてください。

八丈町は認知症対策も介護予防の取り組みも現在ほとんど行われていません。元々新型コロナウイルスが広がる前までは高齢者の集まる場がありました。ただ感染症分類が引き下げられても、自宅等に閉じこもってしまう傾向も実情としてありますが、令和5年度頃から徐々にコロナ前のような活動が再開されています。

今年度は各老人クラブで概ね従来の活動を再開していますが、そもそもそういった場に参加したくない方もいます。町としても人手不足もあり、具体的な事業計画を立てられていないなか、今回の運動プログラムは限られたリソースで準備にかかる負担も少ないことから、参加してみることにしました。

貴町が脳活Eサロンにご参加することで、どのような効果を期待していますか?

普段外出しない方が参加する場になることを期待しています。八丈町は人口の約4割を高齢者が占めています。認知症の方もいますし、診断を受けていない、もしかしてと思う方もいます。人口が少ない分、ちょっと様子がおかしいと目立ってしまうので、そういった方に参加してもらいたいです。

認知症予防としてどのようなことをしたらいいか、普段からどのような生活に気をつければ良いか、直接ではなくこういった機会から興味をもってほしいと思います。「間違えることは恥ずかしい」から「間違えることが楽しい」場に変化できればと思います。

脳活Eサロンの参加状況や参加者の反応を教えていただけますか?

当初は2,3名参加の開催でしたが、運動が終わる頃にはみなさん笑顔で、また来るね。と言って帰られます。その後、現在は毎回4,5名が参加する状況になり、初めて参加する方はできないことの恥ずかしさや認知症かもと感じることもありましたが、終わる頃には皆さん笑顔になっています。継続して参加している方は、チャレンジすることを楽しんでいるようです。

シナプ_八丈

住民の皆様への広報・PR・声かけ方法、運用面で工夫された点を教えてください

毎月の広報、役場のホームページ掲載、公営施設や店舗へチラシ掲示など、色々な方法で案内しています。あとは当日に防災無線で開催案内するのも効果的です。

普段、住民の皆様から、もの忘れや認知機能に不安を覚え、ご相談を受けるケースはありますか?(ある場合)具体的にはどのような内容ですか?

民生委員経由での情報共有が多いです。全戸訪問する調査をちょうど進めていますが、もしケアにつないだほうがいい方がいれば、共有してもらえることになっています。それ以外にもご家族からの相談もありますが、ほとんど認知機能低下が進んでいる方が多い状況です。こういったことからも、今後様々な機会を活用しながら、住民に認知症の理解を普及していきたいと思います。

※「脳活Eサロン」へご興味のある地方自治体の皆様は以下のお問い合わせフォームより、当社までご連絡をお願いいたします。

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「脳の健康度チェック事業」サポートのご提案
脳の健康度チェックは、体重や血圧のように気軽に自身の認知機能の状態を知ることを目的としています。「脳の健康度チェック事業」ではチェックそのものの実施に加え、地域住民の方々への広報活動、チェック後のフォローアップまで含めた取り組みをご支援いたします。ぜひ貴自治体においても何なりとご相談ください。
事業に活用する、脳の健康度チェックツール のうKNOW®(ノウノウ)
「のうKNOW」はブレインパフォーマンス(脳の健康度)のセルフチェックツールです。トランプカードを使ったゲーム感覚の4つのチェックで「記憶する」「考える」「判断する」などの脳のパフォーマンスをチェックできます。テスト結果では同年齢の平均と比べた、脳の健康度を確認できます。定期的にチェックすることで、以前の結果と比較することも可能です。
※「のうKNOW」は疾病の予防や診断を目的としたものではありません。
見積もりシミュレーション
脳の健康度測定(「のうKNOW」)、イベント運営の概算費用を算出できます。