背景と始まり:
・第1回は平成30年3月に開催
・認知症疾患医療センターの役割として認知症の鑑別診断、投与薬剤の決定、かかりつけ医の先生との連携、フォローを行っている
・一方で薬物療法、かかりつけ医へのつなぎだけでは十分ではないと考え、その他の支援を模索してきた。そしてセンターとして新たな取り組みのきっかけを作りたいとの思いから「四季の会」が始まった
対象者と取り組み内容:
・対象者はセンターで診断を受けられた患者さまとご家族
・参加者は会場の関係で最大30名(15〜20人程度が適切な人数)、年に4回の頻度でレクチャーや体操を行っている
主な内容は下記の通りで、レクチャーや体操を通じて参加者の生活の質を向上させることを目指している
1.認知症に関するトピックス
●センター長によるご挨拶
●各部門職によるミニレクチャー
2.頭と体を使う運動の紹介
●脳を活性化する運動「ブレパサイズ®」体操
※プレパサイズは疾患の治療や予防を目的としたものではありません。
※ブレパサイズおよびブレパサイズロゴは、エーザイ株式会社およびその関連会社の登録商標です。
過去からの活動内容と展開:
・当初はMCIに特化した取り組みではなかったが、参加者の理解を得ながら、より目的を明確にした内容へとアップデートした
・春夏秋冬の季節ごとにイベントを企画し、参加者がどの会からでも気軽に参加できるような環境を提供している
・コロナ禍でもオンライン会やクローズドな形式の会を開始し、センターの活動を継続できた。コグニサイズの資格を持つ看護師による指導や、昔の歌や回想法を通じた認知機能の支援も行ってきた
推進員の皆さまは地域の事を良くご存じであり、地域の集い場、認知症カフェ、お出かけスポットなどを紹介いただいています。
また社会参加できる場、ご本人だけのデイサービスではなく、ご家族と参加できる場の紹介も大変ありがたいです。
そして集いの場への初回参加の際には推進員と待ち合わせをすることも出来るのではないかと考えています。
担当エリアについて現在西宮市からご支援をいただいており、芦屋市や尼崎市については今後協力を依頼していく予定です。
推進員の皆さまからは、地域包括支援センターでは早期の認知症当事者の方と出会う機会が多くないためつながりが持てて良かったというコメントもいただいています。
またセンターとしても、地域のMCIや認知症の方の生の声や実際の日常生活において、どのようなものが必要とされているかの情報を推進員から得ることが出来るため大変ありがたいです。