※「のうKNOW」は疾病の予防や診断を目的としたものではありません。
江北町で「のうKNOW」を導入・ご活用された経緯を教えてください。
過去実施されたセミナー参加がきっかけで「のうKNOW」というツールを知った。町では昨年オレンジ相談会という場を設けていたが中々相談はなかった。今年度は同じ相談会を続けるより、少しでも早めに気づきに繋がればいいなという思いで「のうKNOW」を導入することにした。導入にあたっては他の市町の取り組みが載っているどこらぼ事例なども非常に参考になった。
普段、住民の皆様から、認知機能に不安を覚え、ご相談を受けるケースはありますか?
相談を受けるケースは増えているが認知症の進行が進んでからが多く、どうしても遅い。介護保険申請の段階の相談では遅すぎるため、出来るだけ早期から脳の健康を意識して、早めに相談して欲しいと思う。
今回「のうKNOW」をご活用いただき、住民の反応や感想から、当初期待した反応は得られましたでしょうか?
今回実施した8名については皆さんゲーム感覚で関心持って実施いただけた。結果は様々であったが新しい取り組みという事で反応も良かったため今後もやってみる価値は十分にあると感じた。一方ですごく疲れたという意見も聞かれたためフォローの大事さも体感出来た。
また今後、実施後のフォローも含め「のうKNOW」をどのように活用していくと、「脳の健康」に対する住民の関心を高めることが出来ると思いますか?
まずは認知症に関心の高まる9月のアルツハイマー月間でのイベントでの「のうKNOW」実施を予定している。そして10月からは「脳の健康度チェック会」という形で定期的に日程を設け実施し、関心を高めていきたい。
「のうKNOW」体験いただいた方の年代等の概要を教えていただけますか?またメンバーになっているチームオレンジの概要について教えてください。
本日参加の8名の年齢は50~70代であり、全員女性。チームオレンジについて現在メンバーは13名。チームに入ったきっかけはまずは認知症サポーター養成講座、そしてステップアップ講座、さらにはスキルアップ講座を受講された方が参加されている。チームオレンジの立ち上げに関しては近隣の市町村の協力も得ながら進めた。現状としていきなりチームオレンジとして活動は出来ないため、まずは予定している6回の学習会を行いながら皆で勉強中です。
取り組みとして住民の皆様への広報・PR・声かけ方法、運用面で工夫された点を教えてください
今後、「脳の健康度チェック会」をやりますというチラシの作成や町の広報誌への掲載を行います。
「のうKNOW」の活用に関して今後の構想などあれば教えてください。
現在、町ではeスポーツ活用の話題が上がっています。eスポーツの認知症予防へのエビデンスはまだ確立していませんが集中力や記憶力には少なからず良い影響があるのではないかと思っています。希望する実施団体に声をかけeスポーツ実施前と後で集中力や記憶力のスコアを効果判定として「のうKNOW」が使えるのではないかと考えています。