介護予防や健康づくりに取り組む中で、生活習慣や日々の活動が身体の健康だけでなく、「脳の健康」にもつながっていることを住民の皆さんに知ってほしいという思いがありました。
そのため、「脳の健康」を特別なテーマとしてではなく、日常の健康づくりの一部として考えてもらいたいという思いから取り組みを始めました。
高齢者の保健事業と介護予防・健康づくりの取り組みをつなげて実施することで、変わったことや支援で充実したと感じること
後期高齢者健診結果や質問票などを活用することで、高齢者の健康状態や生活機能に関する課題を早期に把握できるようになりました。
その結果、疾病の早期発見や介護予防につながる個別的な支援が充実し、一人ひとりに応じた支援につなげやすくなったと感じています。
「のうKNOW」を導入したきっかけ、活動目的、位置づけ
「のうKNOW」を活用することで、自身の脳の健康状態を見える化し、住民の皆さんが「脳の健康」に関心を持つきっかけになると考えました。測定結果を通して現在の生活を振り返り、脳の健康づくりのために自分でできることに気付いてもらうことを目的としています。
そのため、江北町では「のうKNOW」を評価や判定のための測定ツールではなく、「気づきのツール」として位置づけています。
様々な場面での「脳の健康」を取り上げた住民の反応や印象
江北町では、新しい事業を増やすのではなく、オレンジフェスや特定健診結果説明会、脳活ゲーム(eスポーツ)教室・大会など、既存事業の中で「のうKNOW」を実施しています。

どの場面でも共通していたのは、多くの方が楽しみながら参加し、「脳の健康」に触れることができたという点です。
また、脳活ゲーム(eスポーツ)教室や大会の参加者では、「のうKNOW」の結果において集中力スコアAが9割以上、記憶力スコアAが6割以上と、他の事業で実施した場合と比較して判定Aの割合が高い結果が見られました。
eスポーツに着目した理由、導入のきっかけ、高齢者の反応
高齢者の新たな楽しみづくりや住民同士、さらには世代間の交流を促進するとともに、脳の活性化や認知機能の維持につながる活動を支援したいと考え、eスポーツを導入しました。
eスポーツは年齢や性別を問わず取り組みやすく、認知機能の維持も期待されることから、通いの場での実施を推進しています。参加者は70代の方が多く、皆さんがいきいきと楽しみながら参加されています。
eスポーツの取り組みを通じて、参加者の変化
脳活ゲーム教室や脳活ゲーム大会への参加を通して、外出するきっかけが生まれました。また、地区を超えた会話や交流、仲間づくりにつながり、参加者にとって楽しみの一つになっていると感じています。

こうした取り組みを通じた住民の変化
既存事業の中で「のうKNOW」を実施することで、昨年度の測定会単独開催時と比べて、「おもしろそう」と興味を持って参加される方が増えました。また、リラックスした雰囲気の中で参加していただけるようになり、「脳の健康」や認知症に関する情報も自然に持ち帰っていただけるようになりました。
特定健診結果説明会での実施では、脳と身体の健康を一緒に考える視点を持っていただくきっかけにもなっています。
江北町の目指す地域
江北町では、認知症対策、介護予防、健康づくりといった高齢者施策を、「脳の健康」を軸として一体的に推進しています。
今後も住民の皆さんが楽しみながら健康づくりに取り組み、住み慣れた地域で元気に自分らしく暮らし続けることができる町を目指していきます。